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2月28日(日)に行われた第157回日商簿記試験、2級の出題内容はこんなカンジ(↓)でした。
【第1問】…仕訳問題
- 売買目的有価証券の売却(端数利息の計算)
- 手形の更改
- 仕入割引
- 建物の改修(資本的支出と収益的支出)
- その他有価証券の評価替え(+税効果会計)
☆第1問仕訳は標準的な問題でした。
【第2問】…リース取引全般
リース取引(ファイナンス・リース、オペレーティング・リース)に関する総合的な問題です。
問1:固定資産台帳への記入
問2:関係諸勘定への記入
問3:当期の支払利息、支払いリース料、リース資産除却損の計算
☆リース資産の数が多く、また期中にリース期間が終了したり、除却したり、、、と計算が多いので
全問正解はキビシイと思います。
【第3問】…損益計算書の作成(+製造業会計)
製造業を営む会社の決算処理の問題です。
工業簿記の知識も含む内容で、問題集などでも見たことがあると思いますが、決算整理事項が多く、文章が長く、読み取りづらかったりするので、難しく感じると思います。
☆資料の決算整理をざっと見て、簡単そうなものから仕訳して、金額を計算したら、そのつど答案用紙に答えを記入してしまう、という解き方で解くのがいいと思います。
【第4問】…工業簿記の仕訳問題
- 材料の購入
- 材料副費差異の計上
- 労務費の処理
- 製造間接費の予定配賦
- 製造間接費差異の処理
☆問題集などでよく見る、基本的な問題でした。
【第5問】…標準原価計算
シングル・プランによる標準原価計算の勘定記入の問題です。
シングル・プランなので、材料等の諸勘定で差異が把握され、仕掛品勘定はすべて標準原価で記入。
だから、仕掛品勘定から埋めてしまうのがいいですね、簡単だから。
材料勘定では差異を把握しますが、差異は価格差異と数量差異に分けて記入するので、直接材料費差異のボックス図を使って分析します。
☆問題自体は標準的なものです。とりあえず下書き用紙にボックス図や差異分析図を書いて、埋めていけば、スムーズに解答できたのではないでしょうか。
今回は従来の施行方式による試験の最後の試験だったのですが、
なんというか、、、これまでどおり、ブレずに(?)、
「商業簿記はややこしい、工業簿記は得点しやすい問題」
でした。
なお、解答速報はこちら(↓)からどうぞ!