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宅建士試験の科目の特性と勉強方法

宅建士

<科目別出題数>
宅建士試験の問題数は50問(四肢択一式)、試験時間は2時間です。

出題内容は、①宅建業法、②権利関係(民法等)、③法令上の制限、④税・その他で、科目別出題数は次のとおりです。

科目 出題数 問題番号
宅建業法 20問 問26~問45
権利関係 14問 問1~問14
法令上の制限 8問 問15~問22
税・その他 8問 問23~問25
問46~問50

※登録講習(国土交通大臣の登録を受けた機関が宅建業の従事者に行う講習)の修了者は問46~問50は免除されます。

<科目の特性と勉強方法>
①宅建業法
宅地建物取引業法(宅建業法)は、全出題数の4割を占める、宅建士試験のメイン科目です。
合格後の仕事に直結する内容なので、しっかり学習しておきましょう。

内容はさほど難しくないので、最初に学習するのがよいでしょう。

勉強の仕方は、「教科書」を読んでその項目に対応する「問題集」の問題を解く、を繰り返します。ただし、問題集は次の項目に進む前に最低3回は解いておくようにしましょう。

ほかの受験生もこの科目で点数を取ってきますので、問題集で9割は取れるように練習しておいてください。
宅建業法は勉強すればするほど、得点に結びつきやすい科目です。

②権利関係
民法のほか、借地借家法、区分所有法、不動産登記法から14問出題されます。

権利関係…特に民法ははっきりいって難しいです。学習範囲も広いです。そのため、たくさん学習したからといって得点に結びつきにくい科目です。ですから、深入り厳禁。基本的な内容だけしっかりおさえるようにしてください。

勉強の順序としては、

①宅建業法→②権利関係→③法令上の制限→④税・その他

の順で学習するのがいいのですが、権利関係は基本的な部分だけ学習し、ほかの科目の勉強が進んだあとにもう一度戻って学習しましょう。

③法令上の制限
都市計画法、建築基準法、国土利用計画法、宅地造成等規制法、農地法、土地区画整理法から、8問出題されます。

細かい内容や数字を暗記する必要がある科目ですが、出題されやすいところがはっきりしているので、問題を解きながら内容を理解したり、覚えていきましょう。

宅建業法の次に得点しやすい科目です。

④税・その他
(1)不動産に関する税金、不動産鑑定評価基準、地価公示法から3問、(2)住宅金融支援機構法、景品表示法、土地・建物、統計から5問出題されます。ただし、(2)については登録講習修了者は免除となります。

不動産に関する税金では、学習量は少ないのですが、不動産取得税、印紙税、登録免許税、固定資産税、所得税(譲渡所得)と、税金の種類が多いので混乱しやすいかもしれません。問題集で過去に出題された内容を中心に学習するようにしましょう。

土地・建物は、知らなければ全く解けない問題もたまに出題されますが、常識で考えれば解ける問題が多かったりします。

統計は「1.5%増加」など、細かい数字も出てきますが、「1.5%」などはおさえていなくても、増加(上昇)したか減少(下落)したかをおさえておけば解けます。
統計データは、直前期(夏以降)に最新の資料を手に入れて、試験直前にババっ~と覚えましょう。