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簿記のネット試験

日商簿記

これまで日商簿記検定は、6月、11月、2月(2、3級のみ)の年3回、ペーパーテストで行われていたわけですが、2021年度試験から年3回のペーパーテスト(これを統一試験といいます)のほか、随時開催のネット試験も加わりました。

なお、ネット試験は2020年12月から先行施行ということで、すでに開始しています。

そして、「随時開催」とはいえ、「テストセンターが定める日時で随時」…つまり、受験を希望するテストセンターで開催していない日は、その日に、そのテストセンターで受験することはできません。

また、ネット試験と年3回の統一試験(ペーパーテスト)では、問題の難易度は変わらず、また合格の価値も同じ、とのことなので、自分で「この日に受験する」と決めて、ネット試験を受けてくるのがいいのかな、と思います。

ネット試験の主な特徴は次のとおり。

■試験会場のパソコンを利用して、インターネットを介して試験が実施される

■受験者ごとに異なる問題がネット試験のサーバーから、各PCに配信される
となりで簿記の、同じ級を受けている人がいても、その人と自分の問題は違う問題です。

■試験終了ともに自動採点され、即時に得点と合否が判明する
合格者にはデジタル合格証が発行されます。

ほか、ネット試験の申込方法や、やり方は「試験のこと」や「ネット試験対応 練習問題」をご覧ください。

ここではそれ以外の、なんというか、気づいたこと?を書いておきたいと思います。

1月に2級のネット試験を受けた感触ですが、

①パソコンを使いなれている人にとっては、解きやすい
パソコンを使いなれていないと、解きづらさはあると思います。ですが、パソコンを使いなれていると、非常に解きやすいです。少なくとも私は「ビバ、ネット試験!」というカンジでした。

ただし、私が受験したテストセンターのパソコンは、画面サイズがかなり大きく、また机も広かったので、見やすく、解きやすく、快適だったのですが、場所によっては、画面サイズが小さくてやりづらかった、という人もいました。

これは選べませんので、せめて自宅のパソコンでネット試験対策の練習問題を解いてなれておきましょう。

②試験開始時間を待たずにはじめられたのが驚きだ
試験開始15分くらい前にテストセンターに到着して、身分証明書を出したり、受付の方に説明聞いたり、荷物預けたりするのですが、ひととおり終わると、そのまま入室となり、準備ができたらはじめてください、というカンジ。トイレは先に行っておきましょう。

③持ち物が多いとロッカーに入らない問題
手荷物は、電卓以外はロッカーに預けて入室します(下書き用紙と下書き用の鉛筆は貸し出されます)。私が受験したテストセンターでは、ロッカーが細くて、カバンがパンパンの人とか入るのか?と思いました。

ちなみに1月でダウンコートを着ていたので、ダウンコートは圧縮して入れるカンジになりました。

なるべく手荷物は少ないほうがいいと思います。

④ほかの人の動きが多少は気になる
簿記だけではなく、ほかの資格も実施しており、時間もさまざまなので、入室・退出する人の動きがあります。

⑤テストセンターの場所はしっかり確認を
私だけかもしれませんが、「なんとなく、あそこらへん」と思って、受けにいったのですが、場所がわからなくて、多少迷いました。従来の試験とか統一試験だと、試験会場付近に行くと、受験生っぽい人がいるので、ちょっと安心ですが(…っていうのもダメですが)、ネット試験だと、時間もばらけるので、受験生っぽい人には出会いませんでした。ビルの中もわかりづらかったので、統一試験以上に、場所の確認はしておいたほうがいいと思いました。

ネット試験でなにが出題された、とか言ってはいけないらしいので、問題内容の詳細はお伝えできませんが、内容については必要に応じて、問題集やネット試験対策の練習問題に追加・改良していきますので、そういったものを使って練習してくださいませ。

<日商簿記2級・3級申込専用ページ>
https://cbt-s.com/examinee/examination/jcci.html